2007年6月10日日曜日

クライム 樋口明雄(角川春樹事務所)

『このミステリがすごい2006』に載っていた作品。
あれでランクインされている本格モノ以外はたいがい読むようにしてます。
読んだあと、改めて確認したらやっぱりランクは下のほうだった。

前半の山にいくまでの話は、どっかで読んだことある話。
馳星周やら大沢在昌やらに似ているように感じた。
もともとこの人らの作品の面白さがよくわからないけど、
やっぱり相当劣るように感じた。
ご都合主義というか、不自然な流れも目に付いた。

それでも後半の山でのシーンはそこそこ面白かった。
男二人の友情とかには弱いのです。
だからこそ山小屋の美女は出さないで欲しかったなあ。
出す必然性がないと思うし、特に魅力的なキャラクターでもなかった。

読み終わってプロフィールを見たら、なるほど山の専門家らしい。
確かに山のシーンは説得力があった。
少なくともノワールの部分よりは。
多少の親しみも感じる作家さんだし、
もっと山に特化した作品を呼んでみようと思った。
得点は50点くらいかなぁ。
クライム
クライム樋口 明雄

角川春樹事務所 2006-08
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